「INORI桜プロジェクト」誕生ストーリー
ある日、(一社)ちいさなありがとう基金の会議にて、過去に小児病棟で「ちぎり絵創作活動」をしていた時の、感動的な体験話をしていた時でした。
ちぎり絵をする場の強力なクリエイティブ作用、感性が開かれる感動を思い出し、誰ともなく言いだしました。
「桜のモチーフに平和への想いを乗せて、日本中に桜の花を咲かせましょうよ!」
その案に私達は一つの希望を見出しました。
そして試行錯誤しながら一つ一つ課題をクリアし、「INORI桜プロジェクト」が始まったのです。
同じ想いの仲間から仲間へ情熱の炎が伝播し、今も突っ走っている。
なぜ、ずぶの素人である私達にそんな力が湧くのか。
それは、小児病棟で触れ合った、キラキラしたまなざしの中にある命の尊さ。
その命の尊さを絶対に守り伝えたい。
私たち大人が今生きている日本で大切にしなきゃいけない事。
理屈でもない、常識でもない、当たり前すぎて忘れてしまっている大事な命の輝き。
そして、その命に対する敬意。
一期一会の方々と集い、無心で和紙をちぎっては糊で貼りながら、一本の桜の樹を創っていく。
そこにはそれぞれの感じる世界、想いがある。
普段の生活では忘れ去られている、命の灯、優しさ、愛しさがある。
それを感じ入る心が眠っているはずだから。
世の中は経済優位で、便利を追求した果てのAI時代に突入。
そこに本当に愛はあるのかい?
自分本位な勝ち負けの法則に縛られていないかい?
AIにとって代われない、尊き”無償の愛“を私達は持っているはず。
それを具現化しないでAIに任せるのは、本当にもったいなく、また危険な事でもあると思います。
この思考優位社会の中、時にはグルグル回る思考を止めて、感性を思い切り発揮する歓びを体験してください。
みんなの心に眠る愛の感性が開けば、愛をベースとした平和な社会がきっと実現する。
私達はその想いを胸に、満開の桜のモチーフにINORIを込め、日本中にさわやかな風を起こしたいと思っています。
そうやって輝く私たち大人の姿を子どもたちに見せたい。
輝く私たち大人を見て、大人になる事はこんなに素敵な事だと、未来に希望をもって輝く子ども達の姿を私達も見たいのです。